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香川といえば、うどん!讃岐うどんのあれこれ。

香川といえば、うどん!讃岐うどんのあれこれ。

瀬戸内暮らしのノート


こんにちは、店長の古沢です。

今回のスタッフルームは、個人的な考察多めで、ゆるーく書いています。

少しでも「瀬戸内」や「香川県」に興味を持って頂ければ幸いです。

どうぞ、お気軽にお読みください。
 


■目次■
・香川県といえば?
・讃岐うどんの起源
・なぜ香川でうどん?
・さいごに


 
-香川県といえば?-

瀬戸内暮らしのノート
(SELECT SHOP ROOTS135°が拠点を構える香川県観音寺市の風景)


SELECT SHOP ROOTS135°は香川県にて、香川県在住のスタッフが運営をしています。

皆さんは香川県と聞いて何を思い浮かべますか?

ちょっと古めのデータなのですが、2008年に実施したgooランキング(https://ranking.goo.ne.jp/)では下記のようになっています。
 

1位 ???????
*ヒントはこの記事のタイトルです。
 
2位 こんぴらさん(金比羅宮)
*長ーい石段が有名。奥社の厳魂神社まで登ると、なんと「1,368段」!!
 
3位 瀬戸大橋
*「世界長い鉄道道路併用橋」としてギネス世界記録にも認定されています!
 
4位 小豆島
*エンジェルロードの番猫「タエちゃん」が最近の私のマイブームです。
 
5位 二十四の瞳
*壺井栄さんの長編小説ですね。小学生の時、読書感想文で読みました~。
 
6位 四国遍路(四国八十八カ所巡り)
*世界的にも有名。コロナ禍になる前は海外からも多くの方が来られており、遍路装束で歩いている姿を見かけました。
 
7位 栗林公園(りつりんこうえん)
*国の特別名勝に指定されている文化財庭園の中で、最大の広さを持つ公園です。
 
8位 オリーブ
*温暖で日照時間の長い香川県はオリーブの一大産地なのです!
 
9位 小豆島そうめん
*今から約400年前、島民がお伊勢参りの途中に、現在の奈良県桜井市で手延べの技術を習い持ち帰ったと言われています。
 
10位 加ト吉
*幼少期に見たTV CMの歌「か~と~きっちゃん♪かときっちゃん♪♪」のフレーズが頭から離れません。
 

さて、栄えある1位は何でしょうか??

はい、これはもう愚問ですね。

皆さんお察しの通り本日のテーマの「讃岐うどん」です!

というわけで、今日は「讃岐うどん」についてお話したいと思います。

 
 
-讃岐うどんの起源-

瀬戸内暮らしのノート


まずは、讃岐うどんの歴史から。

起源については諸説あるようですが、1200年ほど前に空海(弘法大師)が遣唐使として派遣された際に、
中国の西安で学んだ製法を生誕地の香川県に持ち帰ったという説を有力視する方が多いようです。

1200年の歴史がある食べものとなれば、ものすごいことですが、
その当時の小麦粉や塩の存在から考えるにそのような食文化はありえなかったのではないかと、異を唱える文献もありました。

香川県生まれの偉いお坊さんである空海への尊敬の想いもあって、功績として広まっているのかなと思います。
 
讃岐うどんについては、沢山の記事や文献が存在すると思いますので、
あくまで私が読んだ記事や文献の中でということになりますが、起源について明快な根拠を示せているものはありませんでした。
 
個人的に、一番現実的で有力かなと思うのが、「こんぴら参り」説です。

「空海」説より時代はかなり進んでしまうのですが、
江戸時代に入って「こんぴらさん(金比羅宮)」は『海の神様』として全国からの信仰を集めていました。

現在も多くの観光客で賑わっていますが、金刀比羅宮(通称:こんぴらさん)が『海の神様』ということは、
今回色々と記事を読んで、調べてみて、初めて知りました。

現在でも全国の海に関する事業者から多くの寄付を頂いているようです。
 
当時のこんぴら参りは高松港に船で渡り、こんぴら街道(現国道32号線)で向かう事が主流だったそうです。

その途中に綾川(丸亀市綾歌町)という川があり、その周辺は宿場町として栄えていました。

土地の人たちは、この川の流れを利用し、水車で石臼を回し、小麦粉を製粉していたのです。

そこから庶民の食として、うどん作りが始まったと考えられています。

当時のうどん店は宿屋の一階にあることが多かったようです。

江戸時代に書かれた、金毘羅祭礼図には3軒のうどん屋が描かれており、
当時の金毘羅さんにうどん屋があったことが証明されています。


瀬戸内暮らしのノート
(金比羅祭礼図のレプリカ@香川県農業試験場)


瀬戸内暮らしのノート
(伸ばし工程)


瀬戸内暮らしのノート
(切る工程)


瀬戸内暮らしのノート
(捏ねる工程)

(出展:https://www.flour.co.jp/news/article/554/)
 

このとき参拝者が、門前で食べた讃岐うどんの美味しさに感銘し、それを全国に伝えたと言われています。

通信網が現代とは比べ物にならないほど未発達の江戸時代に、一地方の食べものの評判が全国に伝わるとなると、
そこには「信仰」のような「大きな力」「ブーム」が大きく関わっていたのでしょう。
 
讃岐うどんだけでなく、信州蕎麦や名古屋きしめんなどにも古い歴史があり、
その普及・発展には「信仰」が関わっていると言われています。

江戸時代以降、讃岐うどんは金刀比羅宮、信州蕎麦は長野の善光寺、
出雲蕎麦は島根の出雲大社、名古屋きしめんは熱田神宮、伊勢うどんは伊勢神宮の門前町で栄え、
食べて感銘を受けた参拝者が地元へ戻り広めていったという自然な流れが考えられます。
 


-なぜ香川でうどん?-

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(収穫間近の小麦)


では、なぜ香川県で「うどん」だったのかについて。

これには当然ながら、うどん材料の「小麦」と「塩」の生産が大きく関わってきます。
そして、「だし」をとる「イリコ」も。
 
そもそも讃岐地方は小作地が多いうえに、降水量が少なく干ばつに悩まされることが多い地域でした。

つまり、米の生産に関しては非常に向いていない土地だったということです。

逆に、1年通して降水量の少ない瀬戸内の香川は小麦の収穫期にあたる5月末~6月中旬にも雨が少ないため、
小麦栽培に適した気候となりました。

このため、米は当時の人々にとって贅沢品となり、米の代わりに代用するものとして考えられたのが小麦で作ったうどんだったのです。

だからこそ、当時から讃岐の人々は、うどんを美味しく食べることに、熱心な研究を重ね、努力をしてきました。
 
また、瀬戸内地方では、古くから塩づくりが盛んでした。

香川県沿岸各地の遺跡からは弥生・古墳時代の製塩土器が出土するな、塩づくりの跡をたくさん見ることができます。

そして、奈良時代から江戸時代へと時代が移り変わっていく中で、製塩方法も進歩し、大量生産が可能になりました。

ちょうど、こんぴら参りの門前でうどんが栄えた時期と重なります。

坂出・宇多津地域で発展した「入浜式塩田」と呼ばれる製塩方法で、潮の干満差を利用して、多くの海水を塩田に引き入れ、
毛細管現象を利用して、砂の上層部に海水を供給します。

太陽と風で水分を蒸発させて、塩分がたっぷり付着した砂を集めて海水で洗って、濃い塩水を抽出する方法です。

この方法は、江戸時代~昭和30年ころまで続きました。


瀬戸内暮らしのノート
(出展:山口県防府市HP https://www.city.hofu.yamaguchi.jp/soshiki/25/irihama.html
 

最後に「イリコ」の話を少し。

香川県は全国でも有数のイリコ(カタクチイワシ)の産地です。

瀬戸内海のおだやかな海で育ったイワシでつくる香川県のイリコは、濃厚でうま味が強いのが特徴。

当然、讃岐うどんの「だし」にも使われ、家庭料理でも数多く登場します。
 
余談ですが、古沢家の味噌汁の「だし」は必ず「イリコ」でとられていました。
「イリコだし」の風味は、どこで暮らしても絶対に忘れない「故郷の味」になっています。
 
私たちの拠点がある香川県観音寺市に「イリコの島」と呼ばれる島があります。
「伊吹島(いぶきじま)」です。

SELECT SHOP ROOTS135°のTwitter(@roots135)やInstagram(roots135)の投稿にも度々登場しますので、
ご興味のある方はご覧になってもらえたら嬉しいです。

伊吹島のイリコは有名で、平成23年度に「伊吹いりこ」という名称で地域団体商標に登録されました。

更なる知名度の向上とブランド化に地域をあげて取り組んでいます。
 
ただ、伊吹島の漁業で本格的にイリコ漁が始まったのは、江戸時代も末期、幕末頃のようです。

伊吹島をはじめとした香川の「イリコ」は、讃岐うどん発祥の時代からあったわけではないので、
近代にかけてのうどんの発展に寄与したということになるのですが、ご当地ですので触れさせて頂きました。
 


-さいごに-

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(伊吹島の港でくつろぐ猫)


いかがでしたでしょうか?

「讃岐うどん」の豆知識的な要素も多くなりましたが、少しでも興味を持って頂けたら幸いです。

香川県の街中では、至るところにうどん店の看板が掲げられ、日々、地元の方や観光客の方で賑わっています。

お店それぞれで食感に特徴があり、もちもちのうどん、ふんわりしたうどん、ゴアゴアしたうどんなどなど、皆好みのお店に通います。

食感は違えども、どのお店も小麦の旨みと風味がしっかりと感じられるのが、自画自賛ですが「さすが本場の味」と言ったところです。

是非、香川へ好みのうどんを探しに来てみてください。

お待ちしています。
 
ご精読ありがとうございました。
 

2020-11-09 22:29:43

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