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究極の日本商品「J ∞ QUALITY」とアパレル国内生産の現状

究極の日本商品「J ∞ QUALITY」とアパレル国内生産の現状

瀬戸内暮らしのノート

こんにちは、店長の古沢です。
「スタッフルーム」記念すべき第1回目は少しだけ堅いテーマにしてみました。

皆さんは最近、店頭やECサイトなどで「J∞QUALITY」という表記を見かけたことはありませんか?
「J∞QUALITY」と書いて、「ジェイクオリティー」と読みます。
 
ものづくりにおける品質を限りなく追及した日本製であること、各工程の背景が見えること、安心して購入できる安全な商品であることを意味し、「MADE IN JAPAN」「日本製」を超える【本物の品質】を備えているという証です。

今日では、MADE IN JAPAN・日本製=高品質というイメージは多くの方の認識に根付いていると感じます。
ひとつひとつの作業に職人たちが、こだわりを持って丁寧に縫い上げた日本製品は本当に素晴らしく、世界へ誇れると言っても過言ではないでしょう。

しかし、日本のアパレル生産の現状はとても厳しい立場に置かれています。

私たちSELECT SHOP ROOTS135°は、この価値あるものづくりの技術と製品をこのまま消えさせることなく、日本の重要な産業として「未来」へ繋げていきたいと考えています。

そのためには、まず今の厳しい現実を受け止めなければなりません。

今回は、日本製品の素晴らしさを伝え、職人たち作り手の深いこだわりや技術が体現され、お客様が安心して購入できる商品「J∞QUALITY」と日本のアパレル生産の現状について、最後にSELECT SHOP ROOS135°の決意表明も少し、綴りたいと思います。
 


■目次■
・MADE IN JAPAN、日本製とは何か
・日本のアパレル生産の現状
・究極の日本商品の証「J∞QUALITY」
・まとめ~SELECT SHOP ROOTS135°の想い~



瀬戸内暮らしのノート

■MADE IN JAPAN・日本製とは何か 
 
「MADE IN JAPAN」「日本製」というワードはよく耳にすると思います。このワードを見て、聞いて、ネガティブなイメージを持つ人は殆どいないのではないでしょうか。
きっと、「高品質」「高い技術力」などといったポジティブなイメージを想起することでしょう。

一言に「MADE IN JAPAN」「日本製」と言っても業界によってそれぞれ基準が設けられています。
アパレル業界の場合の「MADE IN JAPAN」「日本製」とは、商品の最終工程である「縫製」が日本で行われたモノであることが基準となっています。

つまり、日本国内で生産された生地(材料)を、海外で縫製した場合は「海外製」、海外で生産された生地(材料)を、日本で縫製した場合は「日本製」となります。
 
当然ながら、日本国内で生産された生地(材料)を日本で縫製した場合も「日本製」です。
これは、日本の縫製工場で働く人が海外の方々であっても、「日本製」となります。
 
アパレルの場合は、MADE IN JAPAN・日本製=日本国内縫製という図式が成り立ちます。


 
■日本のアパレル生産の現状
 
アパレルにとって、MADE IN JAPAN・日本製を謳うには日本国内で縫製することが必須だということは、先のコラムで説明させてもらいました。
 
では、日本のアパレル生産の現状はどうなっているのかについて、少し触れたいと思います。


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出典:経済産業省製造産業局生活製品課「繊維産業の課題と経済産業省の取組」

 
現在、日本のアパレル生産は非常に厳しい状況に置かれています。
それは政府が発表しているデータを見ても顕著に表れています。

少し前のデータになりますが、2017年の衣料品の輸入浸透率は97.6%という驚きの数字が出ています。

つまり、アパレルの国内生産比率(数量ベース)は僅か2.4%ということになります。
アパレルの日本製品は高価格品という位置づけだと思いますが、金額ベースに置き換えても、それでも全体の22.3%です。
 
私たちが普段着ている服のほとんどは、今や海外で生産したものに占められています。


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出典:経済産業省製造産業局生活製品課「繊維産業の課題と経済産業省の取組」

 
こちらは、さらにショッキングなデータです。1990年代初頭のバブル崩壊以後、アパレルの生産は人件費の安い海外へと移っていき、国内生産は減少の一途を辿ります。
繊維事業所数と出荷金額は、バブル期最終の1991年に比べると、2015年時点で約1/4 にまで減少してしまいました。
 
かつて、日本製アパレルが安定して生産、供給されていた時代には、従業員数500人以上の大規模工場が国内に何カ所も存在していました。

私はアパレルの仕事に関わって10数年ですので、この時代のことは知りません。
国内のアパレル縫製工場で500人規模というのは、ちょっと想像できないくらいです。
 
現在では、この大規模工場は皆無となり、生き残っているのは100人から200人規模の中規模工場、数名から数十名規模の小規模工場たちです。
100~200人規模の工場はオーダースーツやオーダーコートなどの工場が中心と聞きます。
数十名規模の小規模工場は特化した技術を持ち、海外では難しい個別の仕事に対応しています。

こうした小規模工場の中で、特に地方の工場では外国人技能実習生(中国人、東南アジア人の方が多い)を使って労働力を確保しているという現実もあります。
先のコラムでも触れましたが、「日本製」だけど日本人が作っていない、というケースが実は沢山あります。
 
中小規模工場は、人材確保の部分で常に頭を悩ませています。前述のような急場凌ぎの人材確保で高い品質と永年培われてきた技術が、きちんと継承されていくのかという不安と常に闘っているのです。


瀬戸内暮らしのノート


瀬戸内暮らしのノート

出典:経済産業省製造産業局生活製品課「繊維産業の課題と経済産業省の取組」

 
現在日本国内で取り扱われるアパレル商品の市場規模は、10兆円を少し下回る程度と言われています。
バブル期には15兆円程度の規模があり、減少傾向に歯止めが掛かりません。
これに反比例するように、供給量はバブル期の20億点から40億点程度へ倍増しています。
 
一方、衣料品の単価は、バブル期最終の1991年から比べると60%前後に下がっています。
 
アパレル消費のトレンドは、ファストファッションを代表とする、安価な服へと大きく傾いてしまいました。
この流れは、もう変わることはないかもしれません。
 
単価の安い服を作るため、生産拠点を人件費の低い海外へ移していった結果、国内のアパレル生産現場が大きく縮小してしまった現実は、先のデータで示した通りです。



瀬戸内暮らしのノート

■究極の日本商品の証「J∞QUALITY」
 
日本のアパレル生産が、今非常に厳しい状況だということは感じて頂けたかと思います。
 
こうした中で、中小規模の工場が生き残っていくためには、お客様が本当に価値を感じるモノ(商品)を作り、そのモノ(商品)の価値に納得してもらえるストーリーを添えて、自分たちの手で、もしくは想いを共有できるパートナーと一緒に、お客様へ「直接」伝えていくことだと考えます。
 
ものづくりのクオリティーを限りなく追及し、且つ、日本人のライフスタイルの質を高めていくにふさわしい「MADE IN JAPAN」「日本製」をコンセプトにした商品のブランドとして生まれたのが「J∞QUALITY」です。

私たちは、日本で作られた本当によい「ものづくり」の価値を伝えていくためのひとつのストーリー、背景として、「J∞QUALITY」を位置づけています。
 
アパレル製品ができるまでには、「素材(材料)を作る(織る・編むなど)」「染色整理加工」「縫製」という大きく分けて3つの工程が存在します。
 
この3つの工程を担う企業に「企画・販売」をする企業を加えて、計4つの企業それぞれが一般社団法人日本ファッション産業協議会の制定する「J∞QUALITY」の認証企業であり、さらに、生産された商品がJ∞QUALITYの「商品認証」を得られて初めて、「J∞QUALITY認証商品」としてお客様に届けることができます。
 
当然ながら、前述の3つの工程は、全て日本国内で行われる必要があり、どこか1つの工程でもJ∞QUALITYの企業認証を受けていないと、J∞QUALITYの商品として世に送り出すことはできません。
 
日本のアパレル生産の現状を鑑みると、かなり難しい「ものづくり」のハードルになります。

だからこそ、純正の日本国産商品として、職人たち作り手の深いこだわりと技術力、全て国内生産で生産者の顔が見える安心感という価値と生産背景のストーリーは、お客様に伝わるものだと思っています。




瀬戸内暮らしのノート
 
■まとめ~SELECT SHOP ROOTS135°の想い~
 
日本国内のアパレル生産比率は2017年の時点で僅か2.4%にまで下がっています。

これは危機的な数字だと考えています。
 
中小規模の縫製工場の多くは、メーカーの下請けで仕事をしていて、なかなか利益を生みにくい環境下に置かれています。
また、地域産業の衰退や職人の後継育成のための人材確保など、様々な問題を抱えています。
 
私たちが生活する、「瀬戸内」にも古くから連綿と受け継がれてきた繊維業や縫製業の伝統産業があり、それを生業にしている工場と職人がいます。

こうした産業と職人の技術を「未来」へ繋げ、子供たちが憧れ、夢と誇りを持って豊かに働ける仕事として残していきたい。

「MADE IN JAPAN」だから、「日本製」だから「良い」のではなく、その産業と工場や職人たち独自の良さを伝えていきたい。

SELECT SHOP ROOTS135°が、高品質なこだわりのものづくりを体現している瀬戸内の「J∞QUALITY」認証企業の方々を巻き込んで、モノとストーリーを発信するハブとなる。
 
まだまだ、小さな存在の私たちですが、そんな希望を抱いています。
この想いを実現すべく、少しづつではありますが、「瀬戸内のよいもの」を皆様へご紹介するコンテンツも計画しています。
 
これからも多くの方の暮らしに彩りを添えられる「モノ」をお届けできるよう、日々のショップ運営にスタッフ一同励んで参ります。
 
ご精読ありがとうございました。
 

2020-07-27 15:03:00

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